色のことを考えていた。

だれかのこと

他部署の先輩が、ピンク色の革ジャンを着ていた。めずらしい色だな、かわいいな、と思っていたら、彼の持っていたスマホのケースも、ビビッドなピンク色。

ピンク色が好きなのか、とぼんやり思う。

その先輩をよく知る人いわく、彼が好きなのは「赤」で、
赤色のものをプレゼントすれば、絶対に喜んでくれるのだという。

いや、あのジャケットとケースは赤じゃなくて「ピンク」だったけどなあ、と思って、
まあ彼にとっては赤にカウントされるのだろうということにした。

何色が好きかと尋ねたときに、即答する人に時々出会う。
そしてその人は、その色の小物をたくさん身に着けていることが多い。

そういえば、近所のローソンには、あのローソンの看板とまったく同じブルーの車が停まっている(いつ見ても、看板の真下に停めてあるから、あれはきっと店長の車だと踏んでいる)。

おもしろいな、と思っていたら、ある日には、同じ色の車が3台もそのローソンの駐車場に停まっていたことがあって驚いた。

好きな色だというだけで、商品や場所、人やチームが好きになったりするのって、どういう現象なんだろうか。

そしてその人は、どうしてその色にそこまで思い入れるのだろうか。

その色に関連づく、なにか幸せな思い出があるのかなあ、と憶測する。

とっても似合ってるね、って褒められたとか、またラッキーなことがあるようにジンクス的に選んでいるとか。

はたまた、色は光の波長だとかいうから、その色と文字通り「波長があう」ということなのか。

ニューヨークにたしかグリーンレディと呼ばれるご婦人がいたけど、彼女はどうだったか、と考える。

そんなに好きではなかったものの、好きだと口にした瞬間に、その好きを自覚する、みたいなことって、ある。

彼らは単に、その傾向が強い、ということなんだろうか。

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