庭のクローバーとの戦い

よくわからないこと

冬の間は、「あれ、枯れてしまったんじゃないか」という姿をしていた植物にも、新芽がどんどん吹いている。

気づけば苔庭でも、ぴょこぴょこ雑草が顔を出していた。

草むしりをする。

次々とむしっていくのだけど、私は、クローバーには、ちょっと甘い。

4つ葉なら、幸運のしるしとか言うし、かわいいし。まあちょっとくらい、残しておくか。

しかし見渡せば、あっちにも、こっちにも。苔の隙間にクローバー。

次第に、クローバーは、クローバーが人類からちょっと特別視されていることを知っているんじゃないかという気がしてくる。

そう思ったら、足元のクローバーが、嫌なやつに見えてきた。

「わたしは、ほかの雑草とは違うの。知ってるでしょ?」

きれいさっぱり、庭中のクローバーをむしりとってやろうか、と思う。

クローバーを見つめる。

でもそれもまた、こちらの卑しさを認めることになるような、そんな気がしてやめた。

一週間ほど経つと、ちょっとだけ残しておいたはずのクローバーは、縦にも横にもぐんぐん成長していた。

うーん、さすがに放っておけないか。

そして、知った。どうやらあれは、クローバーではないらしい。

私が勝手にクローバーとして闘争心を燃やしていた植物は、クローバーでなくカタバミだったのだ。

そうか。
ごめん、カタバミ。

我が家の苔庭には、たくさんのカタバミが生えている。

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